今回見つけたのは、世界的にも珍しい歴史的な教会をコンバージョンして活用されているオフィス。受けた恩恵は、清らかな心か、穏やかな環境か、、、!?
ベルギーにある歴史的教会のコンバージョンを手がけたのは建築家集団 klaarchitectuur。
もちろん歴史的な建築物だけあって、制限もいろいろ。そんな中、彼らが建物の歴史的性格を守るために取った方法は、建物自体を大きく改修するのではなく、対照的とも思える新しい物を追加するという方法だ。よく見れば、壁と天井はほぼ手を加えていない。建物の中に新しい空間を作ったり、双方が引き立てあうようなインテリアを施したりと、最も新しくもあり、最も古くもある空間を生み出した。
日本においては、まだまだスクラップ&ビルドが主流であり、且つ環境からくる安全性に対する意識も高いため、これほどまでのインパクトのある空間の再活用というのは中々難しいかもしれない。でも、この建物の放つ色気を魅力的に思う人は多いのではないだろうか?最新スペックのオフィスの快適性は侮れないが、このような空間で働くことに対しての憧れを抱く人も多いだろう。
このような事例をみると、海外の元教会という背景からだけではなく、歴史ある建物に対して抱く愛情や畏敬の念について、まだまだ私たちは学ぶことが必要なのでは?と考えさせられる。
街中には築40年クラスの建物はたくさんある。雑多な雰囲気や、耐震性への疑いを一旦おいておいて、自分たちのオフィス探しの中で、古い建物の魅力探しで遊んでみるのもいいだろう。古い建物から、これまでは考え及ばなかった新しい何かを見出すことも大事にしたい。
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